1日1ジョーク

創作アメリカンジョークを公開しています。1日1更新。

親切なホテルマン

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ある男が出張でビジネスホテルに泊まった。

出張先での仕事はもう終わり、翌日は帰るだけだったため、男は街に繰り出し好きなだけ飲み歩いた。

ホテルに戻ったときにはべろんべろんに酔いつぶれ、ベッドに倒れ込むとそのまま眠ってしまった。

男が目を覚ますと、チェックアウト時間ぎりぎりだった。男は慌てて支度を整えると、フロントに向かった。

フロントに着いたのはチェックアウト時刻の5分前。男は間に合ったことに安堵したが、いざ料金を支払おうとしたときに財布がないことに気づいた。

男「すみません、ちょっと忘れ物をしたかもしれないので、部屋に戻っていいですか」

ホテルマン「ええ。もちろんです」

男「すぐ戻ってきますので」

慌てて部屋に戻ろうとする男に、ホテルマンは言った。

ホテルマン「いえ、ゆっくりで大丈夫ですよ。走って怪我をなさると大変ですから。それに焦ると視野がせまくなって忘れ物に気づきにくくなります。どうぞのんびりとお探しください」

男「分かりました。ありがとうございます」

男はホテルマンの気遣いに感謝し、部屋に戻った。

部屋に戻っても財布は見当たらなかったが、男はホテルマンのアドバイスを思い出し、冷静に部屋の中を探した。そして、ベッドの脇に落ちている財布を見つけることができた。

男が再びフロントにやってくると、ホテルマンは訊ねた。

ホテルマン「お忘れ物は見つかりましたか?」

男「ええ、あなたのおかげですよ。本当にありがとうございます」

ホテルマン「いえ、それが私たちの仕事ですから」

ホテルマンは謙虚に言うと、チェックアウトの手続きを行った。

ホテルマン「延長料金は3000円となります」