1日1ジョーク

創作アメリカンジョークを公開しています。1日1更新。

体重計

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ある女性が体重のことで悩んでいた。

――最近、少しずつ体重が増えている気がする。食べ過ぎかしら。

お風呂上がり、女性はいつものように体重計の前に立った。

――今日こそ減っていますように。

女性は意を決して体重計に載ったが、エラーが表示された。

女性「あら、壊れちゃったのかしら」

女性は夫に相談した。

夫「壊れた? 高かったんだぞ、あれ。お前が重すぎるんじゃないか?」

女性「はあ? あんたが不良品買ってくるのがいけないんでしょ」

女性は夫と口論になり、その日はそのまま口を利かなかった。

次の日、女性は一人で家電量販店に向かった。

――最近体重が増えて見えたのは、あの体重計が故障していたからかもしれない。そうよ、きっとそうに違いないわ。

女性は、ちゃんとした体重計で測れば体重が減っているかもしれないと期待し、店に入った。

体重計を見ていると、店員が近寄ってきた。

店員「何かお探しでしょうか」

女性「ちょっと体重計をね。……あら、これは」

店員「お客様お目が高い!」

女性「え?」

店員「こちら、接待体重計でございます」

女性「接待体重計?」

店員「こちらの体重計は、実際の体重より1割だけ間引いて計測してくれるんです。例えば体重70kgの人だったら、63kgと計測されます」

女性「……なにそれ」

店員「お客様の考えておられることは分かります。実際の体重を示さないと意味がないんじゃないかとお考えですよね。でも、細かい数字に悩んでいたって仕方がないじゃないですか。どうせ同じ体重だったら、気持ちよく生活したほうがいい。体は重くても心は軽く。そういったコンセプトの商品でございます」

女性「……」

店員「どうです? ちょっと値は張りますが、いいお買い物だと思いますよ」

女性「……悪いけど、頭がくらくらして来たわ。今日は帰るわ」

店員「そうですか。ではまた、次の機会に是非」

女性「いえ、少なくともその体重計を買うことはないわ」

店員「何故ですか?」

女性「すぐ故障するからよ」