1日1ジョーク

創作アメリカンジョークを公開しています。1日1更新。

レトルトカレー

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ある貧乏な親子が、鍋で三人分のレトルトカレーを温めていた。

手間もかからず値段も安いレトルトカレーは親子にとって心強い味方であり、この家でカレーといえばレトルトカレーを指していた。

温まったカレーをごはんにかけ、三人で仲良く食べていると、小学生の息子がぽつりと言った。

息子「ねえ。今度、カレー屋さんに行ってみたい」

父親「え?」

息子「友達が言ってたんだ。お店で食べるカレーは一味ちがうって」

普段は文句一つ言わない息子の言葉に、両親の心は揺れ動いた。

父親「たまには食べに行くか」

母親「ええ、そうね。いつも我慢しているんだもの。少しくらい贅沢したって罰はあたらないわ」

そして数日後、三人は近所のカレー屋さんに出かけた。

席に案内されると、息子はキョロキョロとあたりを見渡した。

母親「こら、お行儀が悪いわよ」

父親「珍しいんだろ。好きにさせてあげなさい」

息子はしばらく店を見渡したあと、両親に聞いた。

息子「ねえ、お鍋はどこにあるの?」

母親「お鍋?」

息子「うん。温める必要があるでしょ?」

そう言うと息子は、リュックからレトルトカレーを取り出した。