1日1ジョーク

創作アメリカンジョークを公開しています。1日1更新。

親権争い

 

ある夫婦が離婚の話し合いをしていた。

二人にとって大きな問題は、一人娘の親権をどちらが手に入れるかだった。

妻「当然あの子は私が育てるわ」

夫「何を言ってる。あの子は私の方になついてるんだ。私といたほうが幸せだ」

妻「そう思っているのはあなただけよ。あの子が一緒にいたいと思っているのは私の方よ」

双方とも自分の方が娘に好かれてると主張し、話は平行線だった。

このままじゃ埒が明かないと思った二人は、どちらと一緒に暮らしたいか娘に選ばせることにした。

夫「当然パパだよな?」

妻「いーや、ママよね?」

夫「パパのところにくれば毎日お小遣いをあげるよ」

妻「ママと暮せば、毎日好きな料理を食べられるわよ」

夫「ちょっと待て、食べ物で釣るなんて卑怯じゃないか」

妻「先に言い出したのはあなたでしょ」

言い争う二人。娘はどんどん困った顔になっていく。

妻「お金でなんとかしようとするなんてホント最低。別れて正解だわ」

夫「それはこっちのセリフだ。今後君の顔を見ないで済むと思うとせいせいするよ」

互いにそっぽを見る夫婦。

そのとき、娘そっちのけで話をしていたことに気づく。

夫「すまん、見苦しいところを見せたね」

妻「あなたは何も悪くないのよ」

娘「ねえパパ。ママ」

夫・妻「うん?」

娘「私、どっちか選ぶことなんてできない……」

夫・妻「……」

娘「でも、選ばないといけないんだよね」

娘の悩ましい表情を見て、夫婦は顔見合わせた。

夫「……なあ。相談なんだが」

妻「……まったく、しょうがないわね」

夫婦は娘を愛おしそうに見つめた。

夫「パパとママは、これからも一緒だよ」

妻「ええ。3人仲良く暮らしましょ」

娘「ホント?」

娘は笑顔になった。

娘「じゃあ、どっちも選んでいいのね。お小遣いも好きな食べ物も」