1日1ジョーク

創作アメリカンジョークを公開しています。1日1更新。

オレオレ詐欺

 

浮かない顔をした息子が、年老いた母親に電話をかけた。

息子「あの、俺だけど」

母親「その声はもしかして、ケンジかい?」

息子「ああ、そうだよ。ってか、携帯からかけてるんだから、そっちに俺の名前が表示されたただろ?」

母親「そうだったかね。あまり見てなかったから」

息子「気をつけてくれよ。オレオレ詐欺が流行ってるんだから」

母親「あんなのにひっかかるわけないじゃないか。それで、何の用だい」

息子「実はその・・・・・・言いづらいんだけど。俺、そのオレオレ詐欺っていうのをやっててさ」

母親「え?」

息子「詐欺グループの一員として活動してたんだ。電話をかける役だったんだけど」

母親「・・・・・・ケンジ、その話はもう知ってるよ」

息子「ど、どうして?」

母親「母親のことなめてもらっちゃ困るよ」

息子「そ、そっか。はは、おふくろには全てばれてたんだな」

母親「それで? グループを抜けたいんだろ?」

息子「そんなことまでお見通しか」

母親「だけど、簡単には抜けさせてくれないんだろ?」

息子「そうなんだ、この前抜けるって言ったら、リーダーに脅されてさ。グループを抜けたいなら、三十万用意しろって」

母親「三十万?」

息子「ああ」

母親「なんだ、じゃあ二十万返しておくれよ」

息子「え?」

母親「昨日電話かけてきたときは、五十万って言ってたじゃないか」