1日1ジョーク

創作アメリカンジョークを公開しています。1日1更新。

世界で一番笑えるジョークが、日本人には全然おもしろくない理由

世界で一番笑えるジョークをご存知ですか?

2002年。そのジョークは4万ものジョークの中から選ばれました。

しかし、発表されたジョークを見て当時の日本の人々は困惑しました。

そのジョークがおもしろいとはとても思えなかったのです。

世界に受け入れられた作品が、何故日本人には理解できなかったのか。

今回はその謎を解明したいと思います。

世界一おもしろいジョークとは?

では、早速ご紹介しましょう。

世界一笑えるジョークはこちらです。

2人のハンターが木の上にいたところ、一人が木から地面に落ちてしまった。彼は呼吸している様子もなく、白目を剥いていた。もう一人が救急隊に電話をかけてオペレーターにこう言った。『友人が死んでしまった! どうすればいい?』。
オペレーターは落ち着いた声でこう答えた。「大丈夫、私が助けます。まず、彼が本当に死んでるかどうか確かめましょう」
一瞬の静寂の後、バン!
オペレーターの耳に1発の銃声が響いた。
そしてハンターが言いました。「OK! それから、どうすればいい?」

いかがでしたか?

このジョークを見て、日本人の多くはこう思いました。

「どこがおもしろいの?」

をジョークにするなんて不謹慎

「このネタで笑えるなんてすげえな……」

中には、このネタで笑えないことを誇りにすら思っているような人もいました。

しかし、彼らは単にジョークを理解できていなかっただけなのです。

ポイントはmake sureの意味

このジョークのポイントは、「彼が本当に死んでるかどうか確かめましょう」のセリフ。原文では「Make sure he is dead」となります。

このmake sure、一般的には「確かめる」という意味なのですが、間違いなく〜してください」というような意味で使われることもあるのです。

make sureについては、わかりやすい解説がありましたので詳しくはこちら

milkra.hatenablog.com

つまりこのハンターは、オペレータが「確かめてください」という意味で使ったmake sureを間違いなく殺してください」と解釈してしまったのです。

決して、当時多くの日本人が勘違いしていたように、「生きてるか死んでるかはっきりさせるために殺した」わけではないのです。

自分が勘違いしていただけにも関わらず、「これで笑えるなんて日本とは文化が違うな(遠い目)」としたり顔で語っていた人はmake sureが足りなかったですね。

さらにハンターにまで意味があった

正直に白状します

私は、make sureの2つの意味を知って満足し、このジョークを理解したつもりになっていました。

あまつさえ他の理解できていない人の発言を見て、「わかってねーな」と内心馬鹿にしておりました。

しかし今回記事を書くにあたり、Wikipediaさんを覗いてみたら衝撃の事実が判明したのです。

"Make sure he is dead."は「本当に死んでいるかどうか確かめて下さい」と「確実に殺せ」との二様に解釈できる。オペレーターは前者の意味で発言したが、ハンターには倒した獲物の頭にとどめの一発を打ち込む習慣があるため、後者の意味に解釈してしまったものである。[太字は引用者]

引用:世界で一番笑えるジョーク - Wikipedia

ハンターという設定にも、深い意味があったのです

それを知らずに私は「みんなわかってねーな」と偉そうにため息をついていたのです。

わかってねーのは私でした。

いやー、アメリカンジョークは奥が深いですね。(強引なまとめ)

で、意味はわかったけど、結局おもしろいの?

偉そうに解説してきましたが、私自身もこのジョークがおもしろいのかと言われると、肯定はできないです。

頭では理解できても、やはりネイティブじゃないと実感としては伝わらないと思います。

今回この記事を書いた目的は、このジョークのおもしろさを伝えたかったわけではなく、以下のような誤解を解きたかっただけなのです。(実際以下のニュアンスの結論でまとめている記事をいくつか見かけました

・日本人にはジョークは理解できない
 ⇨言語が違うから理解できなかっただけ

・外国人は死さえも軽々しくユーモアにするようだ
 ⇨このジョークの肝は言葉の解釈を誤ってしまうところで、死を軽んじているわけではない

・アメリカンジョークは私には向いてない
 ⇨このジョークだけ見てそう決めつけてしまうのは早計 

言葉の壁のせいで、どうしても敬遠されがちなアメリカンジョーク。

でも実は、食わず嫌いをしているだけなのかもしれませんよ。

本日のまとめ

  • オチが言語に関するものだと、非ネイティブには理解し辛い
  • アメリカンジョークは奥が深い
  • やっぱりWikipediaはすごい
  • 一番笑えるジョークが嫌いでも、アメリカンジョークのことは嫌いにならないでください

以上です!